
日常暮らしていると、心拍変動(HRV)という言葉は聞き慣れないかもしれません。実は、HRVは今最も注目されている新しい生体指標です。
2020年9月にApple Watchの心拍測定アプリ及び心電図測定アプリ (2極誘導法によるECG)が医療機器プログラムとして承認され、日本でも“時計で正確な心拍数や心電図を測定できる”ことが認められました。今や手首の上で心拍数や心電図といった医療で使うデータを記録することが可能になったのです。
そこで今回は、Apple Watchで測定される心拍変動の数値の紹介と合わせて、心拍変動(HRV)の利用例をお伝えします。
Apple Watchで測定される心拍変動の数値とは?
心拍変動(HRV)とは、心拍の揺らぎであり、無意識に体の調子を整えている自律神経の働きを反映する数値を指します。一口に心拍変動(HRV)といっても数種類ありますが、Apple Watchで使っている数値は“体への精神的・肉体的ストレスにより上下する数値”です。
なお心拍変動について詳しくはこちらの「心拍変動とは?」で紹介しています。
心拍変動数(HRV)の利用例
日常暮らしていると、心拍変動(HRV)という言葉は聞き慣れないかもしれません。しかし、実は生活の様々な場面で利用されています。いくつかの事例をご紹介します。
心拍変動数はざっくりいうと“体にかかっているストレスを数値で見られるもの”です。
身体的・精神的ストレスが可視化できるため、様々なシーンでの利用が進んでいます。
① アスリートのコンディショニング
優れたパフォーマンスを発揮するにはコンディショニングが欠かせません。最近はトップクラスのアスリートでも3時間以上のトレーニングはしません。正しく鍛え、正しく睡眠を取り正しく栄養補給を取ることが極めて重要です。そのためコンディショニングにも、心拍変動数(HRV)が活用されています。スポーツジムの中には、睡眠の質・活動量・食事のチェックと合わせて、心拍変動数(HRV)を測定することで、本番で総合的にリラックスして競技に臨めるようにする取り組みが行われているところがあります。一般にHRV は高ければ高いほどリラックスし精神的にも肉体的にも良い状態です。
現在AP TECHのサービスを活用し、岩手県紫波町のジムが、アスリートのコンディショニングに心拍変動数(HRV)を活用しています。
② 体調不良や疾病の早期発見
Apple Watchの心拍数測定機能を使い、命を救われた男性のニュースが話題になりました。
参照:Apple Watchによって命を救われた男性|Apple Watchで健康管理、心拍数や心電図機能がもたらす効果
自覚症状が出る前でも、心拍変動数(HRV)低下や睡眠の質・活動量低下に早めに気づくことができると、疾病の早期発見に役立ちます。早期発見によって、自分や周囲が対処することが可能です。
他にも、屋外作業時労務管理や高齢者見守りに心拍変動数(HRV)を活用する取り組みは、全国で実施されています。心拍変動数(HRV)が低値であれば、疲れているあるいはストレスを感じているなど、いつもより注意して体調を観察することができます。また、高齢者の見守りの場合は自覚症状が薄い場合もありますので、心拍変動数(HRV)の数値変化が本人以上に家族や周囲の注意喚起に役立ちます。
AP TECH、見守りサービス「Hachi」は心拍変動数(HRV)の推移が容易にモニター可能で、全国で利用者が増加中です。
③ 疾病のAI 予測・早期発見で重篤化予防を
④ リハビリでの運動強度や指導調整
運動強度とは、運動時のきつさや負荷のことです。運動量・心拍変動数(HRV)等バイタルを総合的に活用すること、またリハビリ後の心拍変動数の推移に着目し一人一人の個人差に合わせて強度を調整することができるようになります。
現在、AP TECHのサービスを活用して、岩手県盛岡市内でリハビリでの運動強度や指導調整を行ない一人一人に最適なリハビリを実施中です。
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